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情弱向けオンラインサロンの戦略家(笑)

よくいる自称「戦略家」、実態は「情弱向けオンラインサロン屋」の方々のほとんどが
「結論ありきでそれに合いそうなものを見繕う、時には捏造する」わけですが、
この手法は古代ローマより以前の時代からさほど変わらず続いているようです

どこに戦略があるねん、と思うのですがそれに気づかない、または戦略とは何か?
がわからないまま信仰してしまいそうな方々も、むしろそこから脱することで、
今は学ぶチャンスと換えられれば、黒歴史ではなく気づきの記念日となるでしょう

 



こちらは老若男女問わずおすすめしたい本であり
お子さんがいれば、説明できるくらいだと尚素晴らしいです
(さすがに求めすぎだとは思いますので、理想です笑)


個人的には紙をおすすめです

歴史の考察から「物事の見方」を学ぶもので、「こうすればよい!なんとか戦略!」
みたいなお察しな界隈御用達のものではありません
著者の考察を参照して自分でどう見てどう考えるか?
という基礎スキルを身に着けるためのものです

第一章ではペルシャ王クセルクセスとその叔父であり副官でもあるアルタバノスをモチーフにしており、
本書を通じて、細かいことを考えずに一つだけを向いて行動する人をハリネズミ、色々なことを多方面から考えるキツネと言う風に例え
クセルクセス=ハリネズミ、アルタバノス=キツネという構図で書き進められていきます
(このハリネズミとキツネの比喩のルーツはちゃんとその話があるのですが、それは書に譲ります)

内容として、クセルクセスの遠征失敗は大雑把に言うと「ハリネズミである彼の無知と思い込み、そして他人のアドバイスを聞かない」
ことが原因であると述べられます

さて、そんなハリネズミの本質的なところを端的に表す文章を引用します

”対照的にハリネズミは優柔不断とは無縁だ。批判もあっさり無視する、結論ありきで自説を展開し、納得しないものには苛立ちを隠さない。論理的におかしいと指摘されれば、更に強硬に主張する。「自分の壮大な見通しに囚われ」牽強付会の罠に陥る。ハリネズミの主張は耳に心地よく響はするが、その通りのことが将来起こる確率はひどく低い
P24,25

ここで煽り屋との共通点を確認していきましょう
もちろん、クセルクセスは人望も知識も、ペルシャの王としてしっかりあったので、
ネット上で騒ぐだけの何もない煽り屋と比較してはいけないのだけれど…という話です

批判もあっさり無視する

結論ありきで自説を展開し
納得しないものには苛立ちを隠さない

もうこのまますぎて…という感じですね笑

煽り屋の方々の言うこと、全然当たってないですよね?
教祖なのでそんなのどうでもいい!というレベルの話なら、むしろちゃんと宗教化できたんだなあと認めるしかありませんが

さて、彼らは異論には「バカ」「無知」などで内容ではなく相手の人格を攻撃します、
自身の知能で勝てないのでそれしかなく、信者による理論と数を拝借すること対処し遠ざけてきたわけですが
まあ「まともなこというと馬鹿がバレる=信者(金づる)に捨てられる」から当然間違いを認めません

一番たち悪いなぁと思うのが「信者が誰かを攻撃/擁護することを褒め、そして一体感を醸し出す」
というプロセスなんですよね、「つながり」とか「共感」とかそんな感じで言うのでしょうけど笑
このやりかた、テロ組織が「おまえは聖戦士だ!」のパターンまんまですけどね





とにかく、真偽や実力ではなく、教祖パワーを維持しなければいけないので
本物の専門家とやりあわないわけにはいかないけれど、勝てるはずがない
なので常に論点ずらしに終始するしかないのです
彼らは「専門知識」が「ググってすぐでるレベル」程度のこと以外何もないので、
薄く浅い知識でごまかすことしかできませんから

たとえ僅かながら持っているとしても、その時代のメインストリームである他の分野にしゃしゃり出ないと煽れませんから、まあ唯一のとれる選択になるのでしょうけれど

さて、ここまでハリネズミは無能であるかのように書いてしましましたが
周囲に何と言われようとも…という姿勢も一つのことを貫かねばならない状況では必要です、
色々考えすぎて、考えるだけで終わった…ということは珍しくもありません
書の中でも「全てを考えようとするキツネは何も行動をおこせない」と戒められます
とはいえそれにしても、そういう目的、志をもった人の場合であって
「真偽なんかどうでもいいから煽ってオンラインサロン入会」が目的の人間には
そもそも「お金」以外の目的も思想もありません、リアル拝金主義ですから笑

煽り屋に多いもう一つの外的な共通点として
「かつてはまともに働いていたが、その業界で落ちこぼれた」
ということも忘れてはいけません、ここを「脱社畜」と言い換えるのが情弱ビジネスの肝でもあるので、
なんとしてもうまく言い換えた物言いにはなるでしょうけど

普通に「え、そんな有能ならその業界でのしあがればいいじゃん?」と思いますが
ここで「ほんとうのじぶん」とかよくわからない概念を持ち出すのもテンプレートです
ちなみにこれもテロ勧誘のテンプレです笑
その辺は、もう必修テキストにすべきレベルのこちらを是非どうぞ

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こういった構造は「リーダーを生み出す産業が儲かっているのに、なんでいいリーダーは増えてないの?
というか、増えたなら業界が縮小するはずでは?」みたいな話のほうが近いですね
さほどおすすめでもないのですが、そういう「教育ビジネス」の闇に興味ある方はどうぞ

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さて、ここまでは彼らがいかに「落ちこぼれが反社に落ちた」とか
「どこにも雇ってもらえず努力も嫌いなので詐欺に手を出した」のと対して変わらないかという私の思いを書いたのですが
正直、あんなのにひっかかるのも情報リテラシーどころか、人生リテラシーが低すぎです
そんな上手くいくなら、需給関係が成立しない、つまり国民総富裕層なんてものがありえちゃうと思ってるわけですよね?

煽り屋や謎の啓発者が何億円も稼いでいるのみると、あぁこれは教育の敗北による国民養分化だなぁ…というのが正直な感想です
まあ彼らは別に犯罪行為はしていませんから、いわば「勝手に信じて勝手にお金払った」というのも否定はできませんから…

 



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