
装丁やタイトルからオカルト的なものを連想してしまいますね…
大雑把には社会心理や群集心理的な視点で呪いという「システム」がなぜ使われ、なぜ今も必要なのかについてです。
私たちの日常の中には呪いという認識をしてないだけで、同種の行為はいくつもあります、
そしてそれらを悪意なく、かつ無自覚に行使することで日々を保っていたりします。
誰かを悪く言うことで軽減する何かや、快感を感じることもその一つです。
つまるところ呪いというのは、社会や個人の営みを”平穏”に維持するための機能の一つであるのでしょう。
特に面白かった呪いの機能4つを紹介します。
今の時勢だと「なぜコロナが感染拡大するのか?」に対して、
蓋然性が高いのは「換気が悪い密な環境で飲食しながらしゃべりまくるのをやめないから」
などでしょうけれど、人は基本的に実際にどうか?よりも自分が願うものに惹かれていきます。
例えば「なぜ拡大はおさまらないのだろう?」と考えても理由はわからない、
その気持ち悪さを解消するために、他の何か/誰かのせいにすることで自分の中で認知の整合性をとるわけです
(全くとれてなくても、そう思い込めればOKなので)
仕組みとしては
よくわかってないけど、なんとなくわかりそうな気がする「医療体制」や「政治」のせいにしておけば、
目に見えるもの、カタチがあるものが落としどころになり、そこへの罵詈雑言でガス抜きとなる
というわけですね。
これを呪いのシステムに置き換えると何かを「よくないもの」と呼ぶままでは理解はできませんし、
それを祓った!と言っても納得しにくいので、「霊」や「障り」など名前とカタチ(概念)を与えたものを祓うことで、
”なんとなく”わかりやすくして、受け入れさせるということです。
いつの時代も英雄は「災難」がないと誕生しません。
なので良くない何かを解決できたかのように見せるためには「敵」が必要ですよね、
それを「呪い」という存在が担っていたりして、そういうビジネスもあったそうです(名称は書中で)
まあ「悪」の請負人は今でもいるのでしょうけれど…
他には「意識や注目を逸らしたい」時などにあえて悪者や悪いニュースなどを流すなど、
常識的な戦術として使われていますよね、なんでこのタイミングでそのニュースやねん?
とは思いつつも、人は判断に感情が最優先しますのでとても効果的です。
こんなツイートもしましたが
御霊信仰は怨霊に「めっちゃ敬いますぜ!ヨイショォ!(だからおとなしくしてね)」というシステムであるなら、名誉なんとかみたいな肩書を与えて「現場にいるお人じゃないっす!ヨイショォ!(だからひっこんでて)」もまぁ同じよね笑
(΄◉◞౪◟◉`)呪いと日本人https://t.co/k6ndXasQsh pic.twitter.com/lOdDQaip08
— このえ (@AtxProxy) April 24, 2021
御霊信仰も身も蓋もなく言うと
怨霊に対して
「いやいやまあまぁありがたがってあげるからおとなしくしてくださいよ」
という話であり、これは現代でいうなら名誉職ややたら偉そうな肩書をつけることで
「いやいやもう現場にいるお人じゃないっすよ!」
ということで外へ追いやるシステムにとてもよく似ています。
言われるほうも本当の理由で、ただ引いてくれといわれるよりも、落としどころがあることで抵抗がないでしょう。
(たまに本気で理解できていない方々はいますけれど)
上記と同じカテゴリです、「わが社(部門)の損失は君のせいだ、だから辞めてもらう」
のようないわゆる「お払い箱」は「穢れ(悪いこと)を誰かのせいにして外部に捨てることで、内側の平穏を保つ」という方法です。
現代では当て字が使われて「お払い箱」になったようですが、本来は「祓うべき穢れを捨てる時に封じる箱」のことらしいです。
呪というのは結局のとこと、人間同士のコミュニケーションで必ず発生する負の部分をどう処理するか?
をシステム化したものなのでしょう。
そう考えると、呪いの闇は人の闇、ということなのでしょうね…(΄◉◞౪◟◉`)
