結局はお粗末な理由でバレて、幸いに未遂に終わったという話ではありますが…
同僚の水筒へ猛毒の液体入れる、30歳女を起訴https://t.co/ojrHhewkbU
リシンは致死量ではなく、男性に健康被害はなかった。男女間のトラブルがあったとみられる
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 20, 2021
ネットを以て、知識へのアクセスは容易になったけれど、
その手軽なショートカットのおかげで、逆に考える力や判断する力は低下しまくっている…
という面の恩恵(?)もありそうですね。
どのような経路を経て、どのように何が発現するか?というあたりは全く考慮されていないままの、
「毒だ!」→「そのまま使える!」みたいな「アホとバカに特有の思考」ですもんね。
リシンについて大雑把に
さてリシンですが大雑把なあたりはwikipedeiaでいいかと思いますが、一部を抜粋。
・サプリなどで使われているLysineとは全く別物(必須アミノ酸)
・消化管からはほぼ吸収されない
・トウゴマからとれるといっても、技術がないと粗いものしかとれない
あたりは結局アホには使えないということですね
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%B3
事例
毒殺(暗殺)としては1978年にロンドンで暗殺に使用されています。
この時もリシンを封入した弾丸を体内に傘の先端で打ち込んだということで、飲ませたとかではありません。
2013年にバラク・オバマ宛の封書に同梱されていたニュースも流れましたね。
他には自衛官の夫に焼酎に混ぜて飲ませ、夫は腹痛で搬送…という事例もありましたが
こちらはリシンではない別のもの由来で腹痛がおきたそうです
上述のとおり、消化管からは吸収されにくいせいでしょう*1か。
https://www.j-cast.com/2015/12/01252069.html?p=all
*1>もし致死量のリシンを飲んだとすると、数時間して消化器官が強い炎症を起こし、嘔吐や下痢を繰り返して、3、4日後に命を落とすことになるという。解毒剤は存在しておらず、誤って体内に入れたら、水を飲んだりして対症療法で回復を待つしかないとしている。
これに関しては結局「消化管からは吸収されにくい」についてはどうなの?のがよくわかりません
書籍など
身近にある毒植物はこちらhttps://t.co/8FqulL2Ooc https://t.co/lbvoPL27D5
— このえ (@AtxProxy) June 28, 2018
毒物について「ふわっと」知りたい場合におすすめ、絵本感覚で楽しめます。
生物毒の科学
割と禍々しい写真もあるので、そういうのが苦手な人はやめておくほうが無難です…
身近にある動植物たち
毒というよりは化学/生物兵器に寄りますが、多少言及されています。
実務(解毒や医療的なもの)は専門の医師でさえも???となる例が少なくないので、
あなたが百年に一人の天才で、算数ができない段階から三日で医学部に受かるレベルの人間でない限りは「趣味」の範囲をでることはありませんし、でてもいけません。