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その日常生活、地理学で説明したら意外と深かった。



タイトルで十分想像できると思いますが、日常生活を地理の観点から見たらどのように解釈できるだろう?という本です。

国内の話に限定されますので、センター地理あたりの知識はあってもなくてもあまり影響しないと思います。
沖積平野って何?というレベルであっても、物語風に丁寧に解説されていくので全く問題ありません。

 

ちなみに地理という範囲ですと、データを可視化などが今は人気な気がしますがどうでしょうか?
データやAIなどと相性がとてもいいですよね。

構成など

まずはとある街を舞台にした小説がまず展開されます、その後に解説や予備知識に加えて様々な事例の説明など、その次に寄り道的なコラム、という三段組のものが五章収録されています。
(エピローグもあるので、コンテンツとしては六個と言うべきでしょうか?)
最近人気の地政学と勘違いされたり、地政学の一部と思われたりする地理学ですが、むしろ地政学の基礎となるのが地理なので順番は間違えないようにしましょう。

受験で地理を選択した人は知っているでしょうが、地理は単に地図を覚えたりデータを比較するものではなく、むしろマクロな視点で世界を見るためには必須な学問(視野)です。

内容について

個人生活、行政、学術分野、イスラム教と企業などというように物語の舞台が用意されていますが、視野を変えて見てみるためにとても良い構成だと感じます。

一例として、第五章はイスラム教徒と日本の企業、コミュニティという地政学の分析における華やかな部分を思わせる設定になっていて、「地理と関係なくない?」と思う人もいるでしょうが、前述のとおりマクロ視点でグローバルなコンテンツというのは、そもそも地理的な考察や知識がないと話にならないことがわかるとてもよい例です。
(作中での話は対人なので関係性としてはミクロですが)

地理学は歴史や文化への理解を含まないと解釈不能な世界ですよね。

 

まとめ

小説部分が微妙に素人っぽいというか、平易で簡易すぎない?と感じるところが気になりましたが、地理というジャンルを楽しむためには十分かと思います。

フィールドワークにおけるインタビュー心得などは業態問わず使える「聞く技術」の基礎でしょうし、イスラム教徒とのつきあいはグローバル化せざるを得ない(と思う)今後に役立つのでは?などなどと思える内容でした。

「ガチ勢」には全く向いていないのでお気を付けてくださいませ。





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