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連休はSNSで陰謀やしんじつにはまらないようにしましょう



連休ということでSNSを使う時間も増える人が多そうだなぁと思ったのですが、
それも自分や周囲の人間をみた個人の感想に基づく推測にすぎないし、行楽などで投稿は増えてもみる時間は減る人、そしてSNSを開かなくなる人もいますよね。

自分がいきなりやってしまいましたが、認知の歪みや思考の偏りなどによって陰謀やしんじつ(笑)に堕ちてしまわないための予防になりそうなものを書きなぐってみます。

コミック
テロール教授


これはもう義務教育開始と同時に基礎教養として読むべきと思っています。
コミュニケーションのありかた、カルトや陰謀論に嵌った人を個人で助け出すのはほぼ不可能である、
などといった重いテーマが基本ですが、そういうことにならないためには?という心得は何度でも繰り返しますが、ほんとうに基礎かつ必須教育にすべき内容です。

紛争でしたら八田まで

本筋は地政学コンサルタントの八田百合がその知識と経験を活かして問題解決をする、というものなのですが、
問題が起きるというのはそこに人間の摩擦*があるわけなので、それがなぜ起きてどうなるか?という洞察などは役立つことがとても多いです。

あと各国グルメ紀行のようなコマがとてもほのぼのして毎回楽しみにしています。

*人間の摩擦に無関係な問題、たとえば自然現象とかはそもそも人間には解決できませんよね。

紛争でしたら八田まで(9)思い込んだら噓でも真実!パターン

正直、コミックだけでいいと思うけど続きも書くよ!




書籍
いいね戦争

アメリカ大統領選挙におけるロシアの介入、イスラエルとハマスの情報戦、ギャング同士のSNS戦争、
ヘイトで目立とうとする役者、捏造を増産するロシア企業、デマ記事で広告費を稼ぐ少年たち、そういった事例について考察と言及を連ねた内容です。

定義が曖昧なこと、例えば「勝利するため」という件で何が勝利条件かを言わないなど、
そういったことが散見されるせいで「?」となることもあるのですが、全般的に読み物として面白いと思います。

140字の戦争

上記「いいね戦争」とネタはかなり被っています。
こちらの方はインタビューなど個人に向き合う内容が基本ですので、ミクロ視点なリアルを追求したといえるかもしれません。

そのおかげで読みやすさはこちらのほうが上だと思います。

ロシアのデマ生産企業とその実態などについて、かつてそこで働いていた人間へのインタビュー、
べリングキャット創始者のエリオット・ヒギンズ、ISに勧誘され現地に至ってしまうも生還できた稀有な例である女性へのインタビューなど、パーソナルな話題がメインです。

エリオット・ヒギンズについて(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88

フィルターバブル

以前のブログ(戦争でしたら八田まで9巻について)にも書いてますが、まさにこれです。


ではなぜこうなるか?そしてどうなっていくか?を構造的に説明していく内容になっています。

なかなか数値化や定式化を含めて理論とすることが難しいことが多い分野でしょうけれど、その分読み物としての面白さは強い気がします。

認知バイアス

興味深いことは多いのですが、特に役立ちそうな知っておくべきことは
・人は結局思いたいことしか信じない
・人は事実かどうかは関係なく判断するし、自分の記憶も捏造する

の二点に尽きる気がしました。
学術的見解を…という内容ではなくピックアップ事例とその説明という概観集という内容です。

いちおうこちらもありますが、体系的に書かれていないので雑学集であることと、語句の定義とかちょいちょいブレてない?と思うことが…





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