神話に登場する人物や神は多くの名前を持っていて当たり前というものですが、FGOで有名になったイシュタルというのはアッカド神名であり、イナンナはシュメル神名とのことです。
尚FGOにおいてシュメル神話の神々は基本的にアッカド神名で登場しているようです。
ヲタクのせいか正直こちらのイメージが先行してしまいます。
もちろん神話はどう解釈するか?というのは一つの視点では不可能ですし、あまりに広く深い世界なのでその一部についての感想です。
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シュメル神話の世界
さて、本題に入りますと「シュメル神話の世界」P89からの内容を大雑把にまとめますと
深淵にして知恵のエンキ神(アッカド神名:エア)が「世界の秩序を定める」時に、イシュタルは何もすることがなく、無職の女神になったために「パパ(エンキ神)わたし仕事がない!」と泣きついたら授けられた役目が、愛と豊穣の女神、王権の守護者などだった
という話です。
父はいつの時代も娘には激甘…という話でおさまってほしいところですがそれは中々むずかしく…
どこの神話の世界でも親と子で普通に子供作ったりしまくるし、イシュタルは普通にエンキ神を誘惑したりするので娘への愛というには微妙かも…
ポイントとしては愛と豊穣の女神、王権の守護者って結局は何?と考えてみると、あっ…と真顔になってしまう気もしますので、よければ読んでみてください。
もちろんこういう神話を作らなければ、人は生きるにはつらすぎるという背景があってこそ成立するものなのでしょうから、笑いごとでもないのですけれど。
神とか天国という概念で救われることは少なくないし、呪いや地獄を恐れるせいで律するものも多いわけですから、宗教というものは人類が完全無欠の精神を獲得できるまで必要なのでしょうね。
そんな時はこないと思いますが…
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