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未来記憶のエラーとバグ―アクション・スリップ


未来記憶なんて聞くと、単語のチカラというか、中二感すごくてわくわくしますね!

…私だけでしょうか

ともあれ、別に未来が見えるとかそういう話ではありません

わかりやすい例ですと

”買い物に行ったけど何を買うか忘れた”

みたいな現象を説明したものです
別名である、展望記憶のほうが的を射ている気がします笑


リストのように、大雑把に四種類(解釈によっては六種類)あるのですが
上記の例は「脱落(Omissions)」に該当します

コンビニでAを買おう!とXの時点で考えたことをαとして記憶します
そしてコンビニについた時点Yで記憶αを思い出すことに失敗する、というものですね

描いてみました

手抜きの絵ですいません(汗




メカニズムを簡単に言うと、何かをしている際に記憶が飛ぶ(スリップ)することであり
ヒューマンエラーと呼ばれるものの多くはこれに由来しているという説もあります

理由は定かではありませんが、日常行動において多いとされますので
自分が何をしようとしているか?をしっかりと意識せずに動く惰性的な行動と、その記憶の実行プロセスに理由がありそうです

余談ですが、度忘れはまた別のものだそうです
行動する際に、記憶した情報を引っ張り出そうとする際のいわば”脳内検索ミス”だといわれています

このメカニズムは、以前の「脳筋式暗記は最悪の学習法(自己意訳)」でも書いたように

構造的に記憶しないと効率が悪すぎる―意味記憶とエピソード記憶


ほかの情報と関連づいていない単独の情報だと、連想などが使えないメカニズムとも影響していそうです

ところで話がおもいっきり脱線しますが

未来を演算する/ラプラスの悪魔みたいなのが流行りましたよね

その流れとは別に、未来予測は現在の状況分析から導き出せる結果を統合したもの

なんていう解釈で作られたアニメがありました
あまりに有名すぎて今更な、空の境界っていうんですけどね
興味があってもなくても是非!笑

 

記憶力はいいけど全く応用が利かない人も少なくありません
知識さえあればそれは頭がいいのであーる!という思考は残念極まりないですが
あまりに知識がなくて会話が不能になるような事態は避けたいものです(‘◇’)ゞ

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